海を守る話
船乗りが海洋汚染を語る
今から約30ほど前、何を突然思ったのか、海へ行きたくなり、行きたくなり。
だが、ここは海とは縁もゆかりもない山奥の町。私はここで生まれ育ちました。
こんな田舎出て行って、世界中の国を旅する放浪者になろう。
しかし、こんな現実、無理無理。金もない。コネもない。ましてや海もない。
まだ、中学生。なにかいい方法は・・・・。
そう、そう、そうだ。船乗りならば、漁船にのれば世界中の海を渡れるかもしれない。
行こう。海へ行こう。さあ、行こう。水平線の向こうへ。たった一度の人生なのだから
好きなことして、楽しまなきゃ。
そんなこと、親にも言えず、情けないことに「こんな友達も呼べない、ボロ家に
居たくない」と中学卒業後すぐに、家を飛び出すように、出て行った。
ほとんどお金もないのに、片道切符だけしか買えない。
電車で日本海の海へ来たはいいけれど、なんの当てもない。。。
どうすれば、いいんだ。どうすれば、世界を渡れる。。もう後戻りできない。
もう、日が暮れてしまう
「おい、何やってんだ!」と怒鳴られるような濁声が聞こえた。